壺溪塾

壺溪塾 教育理念

 

壺溪塾の教育理念

単に合格するだけではなく、高い知性と美しい人間像の完成を目指す。

 この教育理念は、昭和5年の創立時に、初代塾長木庭徳治により策定されました。そこには深い人間理解と教育への情熱があります。以来、壺溪塾生たちは合格だけを目指すのではなく、勉学以前に「心を磨く」ことを目標にして来ました。
 横井小楠はじめ偉人たちゆかりの内坪井の地で、浪人生たちは昭和5年から心静かに勉学に向かおうという趣旨で、静坐を組んできました。昔も今も、苦しさに挫けそうになったとき、いつも組んでいる静坐が心の落ち着きを取り戻してくれます。
 壺溪塾生が本番に強いのは、精神的な支柱が1年をかけて1本、背筋に通るからです。その精神は、大人になったのち、困難に遭ったときにも指針となってくれます。

キャンパス写真

禅の精神

百卉の魁(ひゃっきのさきがけ)|梅の花 ひらく 寒さに耐えて 梅の香 薫る 雪つむ春に

風雪をしのいで咲く梅は、
温室育ちの花よりも、逆境の中でよく薫る。

 梅は、厳しい寒さに襲われても、深い雪に埋もれても、酷寒の初春に美しい花を咲かせます。この梅を日本人は古来より「艱苦に耐えて咲く」と考えました。江戸時代の白隠禅師は、さらに、この梅の姿を『百卉の魁(厳しい寒さにあってもそれを乗り越え、全ての花の先頭をきって、花を咲かせること)』として尊び、そこに禅の精神をみてとりました。「逆境にあっても、心静かに、ひたすら自己を磨く」これが、壺溪塾が創立以来とりいれている禅の精神です。